第7回施設研究発表会
平成24年1月18日(水)、年に一度の各部署による研究発表会がありました。本来なら毎年12月に行われる施設研究発表会ですが、都合により1ヶ月遅れの開催となりました。
各部署からの報告は以下の通りです。
特養3階 布パンツへの道 〜笑顔のある明るい生活へ向けて〜
昨年度より自立支援に向けたオムツ外しの取り組みを行っている。今年度は、
昨年度からの取り組みの継続と共に、紙パンツから布パンツへの完全移行を目標に取り組み、97.7%の利用者様が布パンツへ移行する事ができた。研究を進めていく中で「水、メシ、クソ、運動」が人間にとってどれだけ重要であるかという事を再認識でき、また、利用者様への変化も職員の目に見える喜びとなり取り組みに対する意欲にも繋がったと考えられる。
特養2階 職員の意識改革を目指して 〜おむつゼロに対する周知徹底〜
昨年度より自立支援理論に基づきオムツゼロに向けて取り組んできた。成果としてトイレでの自排便が増え、日中のオムツ着用者が2名となった。一方で職員が取り組みに対し現状維持の状態で満足するなど、自立支援に対する意識の低さが感じられた。そこで定期的にテストを行い職員全員の理解を深めるとともに利用者のADL、QOLの向上の相乗効果が期待できるのではないかと考えた。結果として、テストを行う事で理解不足を認識し勉強するきっかけとなったが、意識向上への直結には繋がらなかった。職員の意識向上のためには利用者の変化や笑顔が増え、共に喜びを共感する事が必要不可欠であると実感した。今後も介護の専門性・質の向上へと、チーム一丸となって取り組んでいきたい。
ヘルパーステーション 拒否のある利用者様との関わり方について
ある認知症で独居の利用者様が、失禁されたまま通所され、着替えを促しても介護者の言う事を聞いてもらえず、きれいにして差し上げる事ができずに困っていた。そんな利用者様にヘルパーの思いを理解していただき、身体の保清を勧めるにはどうしたら良いかを検討しながら、少しづつ歩み寄り、気持ち良く過ごして頂けるようになっていった経緯を発表した。「自分だけは大丈夫。人の世話にはなりたくない」と一人暮らしをされている気持ちを尊重しながら、時間をかけて信頼関係を築いた事で、今では頼りにして下さるようになった。
デイサービス いきがい、役割活動で自立度アップを図ろう

趣味や嗜好、性格を考慮した作業を1人の利用者に提供することで、その作業が自分の役割として受け取り、その後、いきいきとした豊かな表情と積極性が発揮される姿が観察された。その利用者の取組みが、他の利用者にも広がり、役割活動を分担しあうなど、新たなコミュニティー活動へと発展していった。
今回の活動が、デイサービスの大きな目的・使命のひとつになっていると考えられた。

聴講風景 施設長総評

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